2021-02-17 ■ 短歌 にんげんと寸分たがわぬ輪郭で眠った兄の犬歯をなぞる 春の雨がやさしくぼくらを包み込む 永遠にあにを 失った日に あの日見たとがった犬歯のまぼろしは 幼いあにの歌うアヴェ・マリア 境界のステンドグラスに反射して あにの瞳は青く輝く (青の祓魔師)