2017.12

さよならの気配が詰まったこの部屋で 冷たい空気を胸いっぱい吸う

祖母の目に 綺麗な青があることを 介護ベッドの上に来て知る

たましいがもういないってわかるのに 髪を撫でまだ話しかけてる

腰の辺りに 入れた絵の色が燃え付いて 緑に染まった骨を拾った

さよならを言えずに帰ってきた僕に クリスマスソング高らかに鳴る