2021-02-17 2017.12 短歌 さよならの気配が詰まったこの部屋で 冷たい空気を胸いっぱい吸う 祖母の目に 綺麗な青があることを 介護ベッドの上に来て知る たましいがもういないってわかるのに 髪を撫でまだ話しかけてる 腰の辺りに 入れた絵の色が燃え付いて 緑に染まった骨を拾った さよならを言えずに帰ってきた僕に クリスマスソング高らかに鳴る