2021-02-17 ■ 短歌 死んだ後ばけものをつくる仲間にしてよ わたしの骨を一本あげる たまらなく耳をふさいでも鳴り止まぬ潮騒 生まれる前からずっと 海べりの女の人のまぼろしを 見て見ぬふりして大人になるの 冷え切った手足ばかりが赤くなり 骨はいつまでも白白と光る 生きるのがイヤ 嫌 厭 海の底にもまだ土がある 汚れてる 体が汚れてる気がして 骨になる夢を幾度も見る (狂骨の夢)